踏み出す一歩のその先に




彼は誓う。必ず成し遂げてみせると。光を取り戻してみせると。

彼女は願う。彼らの行く先の幸運を。起こり得る筈のない再会を。


 

彼は嗤う。出来る筈がないと。無駄な足掻きでしかないのだと。

彼は疑う。彼らが間違っているのかと。この感情が羨望ではないかと。

彼は祈る。誰かが自分を止めるようにと。この世界に終わりが来るようにと。



 

彼は思う。これは自身の願いであったのかと。果たして正義であったのかと。

そして、彼女は見据える。

過去へ続くその回廊を。未来を変えるその道を。

微塵の迷いも恐れも驕りもなかった。

振り返りはしない。

感傷に浸りはしない。

想いも願いも祈りも憎しみも悲しみも、すべてを背負う覚悟はできている。




だから、この一歩を踏み出す。

その先に世界の終焉と未来の始まりがあると信じて。



 


これブログに載せたっけな・・・まぁいいや(オイ

全てが始まる前の話。
・・・お分かりでしょうが・・・ニンゲン時の主人公&ジュプトルの旅立ちイメージです。

彼もしくは彼女に誰が当てはまるのか・・・は多分お分かりだと思うので書きません。

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